秋 時候

爽やかにももいろの杖歌舞伎座へ

(さわやかに ももいろのつえ かぶきざへ) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 この頃、母にピンクの杖を買ってあげたのでした。少しでも気持ちも活動の範囲も広がるといいなと思って。 爽やか。傍題は爽涼、さやけし、さやか。秋の清々しさをいう。大気が澄み、…

清掃を終へたる処暑の外野席

(せいそうを おえたるしょしょの がいやせき) 俳句界2018年8月号応募句雑詠大串章先生 選 佳作高校野球が終わった頃の野球場の雰囲気を読んだつもりです。 処暑は新暦8月23日ごろにあたる。このころ暑さが一段落する。

海峡の風吹きわたり涼新た

(かいきょうの かぜふきわたり りょうあらた)俳句界9月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選

さはやかにカノン流るる新校舎

(さわやかに かのんながるる しんこうしゃ)俳句界9月号応募句俳句トーナメント石井ひさお先生 選佐久間慧子先生 選

秋澄みて海の蒼さの戻りけり

(あきすみて うみのあおさの もどりけり) 第9回いるか通信句会 堀本裕樹先生 秋になると、さまざまなものが澄んできますね。海もさらに澄み、蒼を取り戻したのですね。この句も美しいですね。 自分でも気に入っている十二音だったので、先生に添削してもら…

蹲におつるものみな爽やかに

(つくばいに おつるものみな さわやかに) 第9回いるか通信句会 堀本裕樹先生 選 秀逸 おつるものは、主に葉でしょうか。鳥の羽根なんかも降ってくるかもしれませんね。蹲のとらえ方が美しく、「爽やかに」という季語がよく効いています。 先生からのコメン…

秋の夜や妻の名借りて試し書き

(あきのよや つまのなかりて ためしがき) 俳句界8月号応募句。兼題:「書」大高霧海先生 選 佳作

白露や笹の葉末に朝日照る

(しらつゆや ささのはずえに あさひてる)伊吹嶺会 坪野洋子 先生 【添削句】日を宿す笹の葉先の露の玉 白露に朝日が当たっている景を詠みたいのだから、上五で切ってしまうと句意が曖昧になってしまう。原句は朝日に主点があるが、添削句は露に焦点をあて…

空笛の追い越してゆく秋の昼

(くうてきの おいこしてゆく あきのひる)伊吹嶺会 渡辺慢房 先生 【添削句】空笛の川面に響く秋日和