秋 地理

ハモニカを秋の渚にでたらめに

(ハモニカを あきのなぎさに でたらめに) 『蒼海』19号 堀本裕樹主宰 選 なぜ「でたらめに」なのか。なんとなくです。

ジャムパンの袋が飛んで秋の海

(ジャムパンの ふくろがとんで あきのうみ) 『蒼海』11号 堀本裕樹主宰 選 初案は2019年のいるか句会に出句した<ジャムパンの袋が飛んで赤まんま>。このときの兼題であった「赤のまま」を取り合わせたものでしたが、別の季語の可能性も探りつつ月日は流…

木も人も呼吸ととのへ秋の湖

(きもひとも こきゅうととのえ あきのうみ) 俳句界2019年9月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 佳作 夏に母が退院し、体も気持ち的にも落ち着いてきたころの句ですね。去年と代わり映えのしない年であったように思えますが、振り返るといろいろとあった一年だっ…

砂丘蹴るパラグライダー秋の海

(さきゅうける パラグライダー あきのうみ) 俳句界2019年8月号応募句雑詠辻桃子先生 選 佳作今瀬剛一先生 選 佳作 鳥取砂丘の景でした。気持ちいいでしょうね。ふわっとスカッとしたいです。

秋の浜鍵つ子が鍵埋めてをり

(あきのはま かぎっこが かぎうめており)『世界』岩波俳句2019年12月号掲載 兼題「鍵」池田澄子先生 選 佳作 初投句でした。兼題が「鍵」というツイートをみかけて、「鍵っ子!」と思いつき、作った句でした。たまたまですが、題字の「鍵」が二文字入って…

風に乗る口笛ひとつ夕花野

(かぜにのる くちぶえひとつ ゆうはなの)俳句界10月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選

夕花野一枚の風波となる

(ゆうはなの いちまいのかぜ なみとなる)俳句界10月号応募句俳句トーナメント五島高資先生 選