春 生活

蕗味噌を背の鞄に入れくれし

(ふきみそを せなのかばんに いれくれし) 『蒼海』21号 堀本裕樹主宰 選 Netflixでドラマ版『舞妓さんちのまかないさん』を観て。主人公のキヨちゃん(森七菜)が舞妓修行で京都へ出発する朝、おばあちゃんが背中のリュックにキヨちゃん愛用の「湯たんぽ」…

春愁や焼香のごと塵つまみ

(しゅんしゅうや しょうこうのごと ちりつまみ) ふらんす堂通信 176号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 ほら、我が家は障子の桟とか、埃が結構たまっているから😅

澄ましたる女雛に髪の乱れかな

(すましたる めびなのかみに みだれかな) ふらんす堂通信 176号花実集 兼題『雛』 髙田正子先生 選 久しぶりにお雛様を出して飾ったら、前回仕舞ったときの薄紙の巻き方が悪かったみたいで、女雛の頭が寝癖みたいになっていました😅

春の夢覚むる間際のサランヘヨ

(はるのゆめ さむるまぎわの サランヘヨ) 句具ネプリ-2023春分- この頃、韓国ドラマにはまっていたのだと思う。トッケビとか。

閉園の夕日の色にしやぼん玉

(へいえんの ゆうひのいろに しゃぼんだま) 『蒼海』17号 堀本裕樹主宰 選 コロナ禍の影響を受け、完全閉園する遊園地があったので...。

野遊やポテトサラダに干ぶだう

(のあそびや ポテトサラダに ほしぶどう) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 野遊(のあそび)は今で言うピクニック? 8句掲載。そして初めて結社誌巻頭に掲載していただきました。四席です。また第二回蒼海賞の発表もあり、拙作品「家族かな」は予選通過とい…

苗市や同級生と知りて買ふ

(なえいちや どうきゅうせいと しりてかう) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 実際のエピソードを元に作りました。句会で主宰から講評をいただいた際、同級生とのやりとりをとても面白がられました。今号の推薦三十句、そしてセクト・ポクリットの「コンゲツ…

花種を配る少女や地球の日

(はなだねを くばるしょうじょや ちきゅうのひ) 『蒼海』13号 堀本裕樹主宰 選 ベースは子どもの頃によく観ていたテレビアニメの『花の子ルンルン』です。毎年4月22日のアースデイも連想させつつ。

柳川に船頭うたふ草の餅

(やながわに せんどううたう くさのもち) NHK俳句 令和3年4月放送応募句兼題:草餅櫂未知子先生 選 佳作 4週目は、今年度から『俳句さく咲く!』ではなくなりました。拙句は数年前に福岡県柳川で川下りをしたときのことを思い出し、兼題の草餅と合わせてみ…

入学子はづかしさうに笑みこぼす

(にゅうがくし はずかしそうに えみこぼす) NHK俳句 令和3年4月放送応募句兼題:入学片山由美子先生の添削コーナー 添削句 入学の子は恥ぢらいの笑みこぼし 原句は「はづかしさうに」が散文的になっている最後を連用形にして余韻をもたせる下五が同士の場…

入学の朝の予報は晴れとなり

(にゅうがくの あさのよほうは はれとなり) NHK俳句 令和3年4月放送応募句兼題:入学片山由美子先生 選 佳作 今年度は全没スタートだと思っていたのでほっとしました。

振りやまぬ見送りの手よ春ショール

(ふりやまぬ みおくりのてよ はるショール) ふらんす堂通信 168号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 160号から投句を初め、今号が初めての4句掲載でした(嬉)

春眠は駱駝で砂丘ゆくここち

(しゅんみんは らくだでさきゅう ゆくここち) ふらんす堂通信 168号花実集 兼題「春眠」 髙田正子先生 選 www.youtube.com をよく聴いていた頃でした。なので砂漠のラクダを思い浮かべたのだと(汗)

滾滾と泉湧くごと春眠し

(こんこんと いずみわくごと はるねむし) ふらんす堂通信 168号花実集 兼題「春眠」 髙田正子先生 選

制服のリボンの揺れて桜漬

(せいふくの リボンのゆれて さくらづけ) NHK俳句さく咲く!令和3年3月放送応募句兼題:桜漬櫂未知子先生 選 佳作 今年度投稿分の最後のテキスト掲載でした。新年度はどうしようかな。一兼題に1~2句でも投句できればとは思っているのですが。

いつも来る魚商の女春セーター

(いつもくる ぎょしょうのおんな はるセーター) 俳句界2019年4月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 佳作 地元はほぼシャッター街ですが、先日商店街を歩いていたときに、魚売りの女性をみかけました。通りに魚をならべ、小さな折りたたみ椅子に腰掛けてうつむき…

菜箸の左右のぴたりと木の芽和

(さいばしの さうのぴたりと きのめあえ) 俳句界2019年2月号応募句雑詠今瀬剛一先生 選 佳作櫂未知子先生 選 佳作 左右を「さう」と読むのがポイントです(^_^)b(大げさか?)

息災の顔のならぶや嫁菜飯

(そくさいの かおのならぶや よめなめし) 俳句界2019年2月号応募句兼題:「災」名和未知男先生 選 佳作 兼題全没免れた~\(^o^)/その一言に尽きます。名和先生、ありがとうございました。 嫁菜飯 仲春の季語。嫁菜は春の摘み草の代表で、野菊の一種であ…

指先を明るくしをり鶯餅

(ゆびさきを あかるくしおり うぐいすもち) NHK俳句さく咲く!平成31年2月放送応募句兼題:鶯餅櫂未知子先生 選 佳作 鶯餅。六音の季語の難しさよ。久しぶりにいただいた櫂先生の佳作が嬉しいです。

缶コーヒー十本抱へ新社員

(かんコーヒー じっぽんかかえ しんしゃいん) 俳句界2018年2月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選 2回戦敗退トーナメント選出嬉しいです。しかも堀本先生♪私にしては意外な感じの句でしょうか。

遠足の靴にさらさら海の砂

(えんそくの くつにさらさら うみのすな) NHK俳句さく咲く!平成30年4月放送応募句兼題:遠足櫂未知子先生 選 佳作 その月のテキストを開き、櫂先生の選に入っているとホッとします。

すつきりと鼻とほりたる梅見かな

(すっきりと はなとおりたる うめみかな) NHK俳句さく咲く!平成30年2月放送応募句兼題:梅見櫂未知子先生 選 佳作 この兼題の締め切りの頃は忙しくて、『なんとか投句した感』がありありなのですが、自分ではちょっと変わった句を採ってもらえたのが嬉し…

しやぼん玉巴里の小径で生まれたの

(しゃぼんだま パリのこみちで うまれたの) 俳句ポスト365(第187回 2018年1月11日週の兼題:しゃぼん玉)夏井いつき先生 選 人選 一見与しやすそうで、実際作句してみると難しい兼題でした。 池田 澄子さんの代表句『じゃんけんで負けて螢に生まれたの』…

明け残る月の薄さや春愁

(あけのこる つきのうすさや はるうれい)俳句界2017年2月号応募句兼題:「明」中西夕紀先生 選 佳作

雪かとも銀鱗かとも渡り漁夫

(ゆきかとも ぎんりんかとも わたりぎょふ)俳句ポスト365(第165回 2017年2月9日週の兼題:渡り漁夫)夏井いつき先生 選 並選計6句を投句。人・並選のアップ直後だったようで、最初、自分の名前を見つけられず、『あ~。ついに選から漏れたな...』と思った…

土砂降りの雨音のごと山火爆ず

(どしゃぶりのあまおとのごとやまびはず)俳句ポスト365(第162回 2016年12月15日週の兼題:山焼)夏井いつき先生 選 並選同じ並選に似た句があり、「スコール」と表現されていました。「爆」の字を使った句は4句でした。計2句を投句。山火は山焼くの傍題。

風にのる始業サイレン春コート

(かぜにのる しぎょうさいれん はるこーと) 工場付近を散歩。出勤タイムで車の往来が多く、在宅勤務の私には新鮮な光景でした。春の風が時に強く吹きました。

春燈や誘われくぐる石鳥居

(しゅんとうや さそわれくぐる いしどりい) 残念ながら早朝の風景です。

黒猫に欠伸もらひて春の夢

(くろねこに あくびもらいて はるのゆめ)

指おどる雲のワルツや春ごころ

(ゆびおどる くものわるつや はるごころ)