夏 行事

吾の前を猫またぎゆく茅の輪かな

(あのまえを ねこまたぎゆく ちのわかな) 『蒼海』18号 堀本裕樹主宰 選 近所の神社に立ち寄ったらまだ茅の輪が残っていて、ラッキー!と誰もいない神社で一人くぐりました♾️。野良猫が何匹も棲み着いている神社なので猫も詠んでみました。

はばからず父の日の父抱きしめむ

(はばからず ちちのひのちち だきしめん) 『蒼海』18号 堀本裕樹主宰 選 韓国ドラマで、認知症のために迷子になってしまった父親を息子が探し当て、泣きながら抱きしめるシーンがあり、そこから作句しました。自分の亡くなった父への想いも込めて...。

神木の祭の風にざわめきぬ

(しんぼくの まつりのかぜに ざわめきぬ) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 「祭」という季語を句中にいれる形で作りました。 14号は8句掲載でした!

巴里祭のシェフ挨拶に来たまへり

(パリさいの シェフあいさつに きたまえり) 『蒼海』14号 堀本裕樹主宰 選 実際の巴里祭ではなく、上京の折によく連れていってもらうレストランの有名シェフが席まで挨拶にきてくださったときのことを詠みました。

母の日の黄ばみしレシピノートかな

(ははのひの きばみし レシピノートかな) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 食器棚の引き出しから、母が結婚当初通っていた料理教室のレシピとメモ書きが出てきました。完全に色褪せ、紙の端もぼろぼろと朽ちていましたが、当時の母の初々しさを伝えてくれるも…

ハモニカ吸ふ海の日のサナトリウム

(はもにかすう うみのひの さなとりうむ) 俳句ポスト365(第197回 2018年5月31日週の兼題:海の日) 夏井いつき先生 選 人選 かなり久しぶりの二句人選でした。ハモニカを吹かずに吸ってみました。

海の日や自称「元船乗り」のA氏

(うみのひや じしょうもとふなのりの Aし) 俳句ポスト365(第197回 2018年5月31日週の兼題:海の日) 夏井いつき先生 選 人選 どうなのかな、この句。こういう句もありなのだろうか。自分でも選者の傾向に合わせた作句になってしまっていると思う今日この…

下ろし立ての白衣より風夏越かな

(おろしたての びゃくえよりかぜ なごしかな)俳句ポスト365(第174回 2017年6月15日週の兼題:夏越)夏井いつき先生 選 人選計6句を投句。

群青忌の瞳に東山ブルー

(ぐんじょうきの ひとみに ひがしやまブルー)俳句ポスト365(第173回 2017年6月1日週の兼題:秋櫻子忌)夏井いつき先生 選 並選計5句を投句。

真つ直ぐに時の日刻む砂時計

(まっすぐに ときのひきざむ すなどけい) 俳句界7月号応募句。兼題:「真」名和未知男先生 選 佳作雑詠、兼題、トーナメントで計7句投句。ビギナーズラックです。励みになります。

ババロアの揺れつづきをり桜桃忌

(ばばろあの ゆれつづきをり おうとうき) 写真はフリー素材をお借りしました。