冬 地理

恐竜が尾を振りてゆく大枯野

(きょうりゅうが おをふりてゆく おおかれの) ふらんす堂通信 175号花実集 兼題『枯野』 髙田正子先生 選 今号は5句中3句掲載でした。前号は締切を失念して欠詠(涙)はぁぁぁぁ。ブログをまとめて更新するときつい...。ありがたいことにしばらく仕事が忙…

弁舌の刀の如し寒の水

(べんぜつの かたなのごとし かんのみず) ふらんす堂通信 175号花実集 雑詠 髙田正子先生 選

冬川の流れにたどる父の籍

(ふゆかわの ながれにたどる ちちのせき) 『蒼海』16号 堀本裕樹主宰 選 二十余年前、父が亡くなったあとの諸手続をした際、父が生まれた時点までの古い戸籍を辿っていったときのことを詠みました。

霜柱一糸一糸の透きにけり

(しもばしら いっしいっしの すきにけり) NHK俳句さく咲く!令和元年12月放送応募句兼題:霜柱堀本裕樹先生 選 佳作 類想句の域をなかなか超えられなかったなか、この句を採っていただけて嬉しいです。触れると折れてしまいそうな霜柱。その一本一本の透明…

牛の仔の心音強し山眠る

(うしのこの しんおんつよし やまねむる) 俳句界2018年11月号応募句兼題:「心」岸本マチ子先生 選 佳作名和未知男先生 選 佳作 毎号全没のことが多い俳句界の兼題ですが、久しぶりにとっていただきました。嬉しい。

頼りなき日向の匂ひ沼涸れて

(たよりなき ひなたのにおい ぬまかれて) 俳句ポスト365(第182回 2017年10月19日週の兼題:水涸る)夏井いつき先生 選 人選 原句の下五は「沼涸るる」でした。先生が添削して作り替えてくださったようです。余情を込めて連体形止めにしたつもりでしたが、…