2020-11-03から1日間の記事一覧

黒板の美しき数式青檸檬

(こくばんの はしきすうしき あおれもん)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.11.2(月)兼題:檸檬神野紗希さん選 作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「甘ずっぱい青春のイメージの強いレモン。その共通認識を生かしてイメージを広げるか、…

あしらひの銀の鶴美し夏料理

(あしらいの ぎんのつるはし なつりょうり) あるふぁ俳壇2020年秋号掲載句予選通過句 ブログ更新をサボっていて(アップする句がなく)自分でも忘れていた句でした(汗)成績振るわず。

愛慕濃くチェロを抱きゐる白シャツよ

(あいぼこく チェロをだきいる しろシャツよ) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 9号は10句中6句掲載でした。相変わらずの成績です(笑) 来世はチェロ弾きになりたい檸檬でございます。

母の日の黄ばみしレシピノートかな

(ははのひの きばみし レシピノートかな) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 食器棚の引き出しから、母が結婚当初通っていた料理教室のレシピとメモ書きが出てきました。完全に色褪せ、紙の端もぼろぼろと朽ちていましたが、当時の母の初々しさを伝えてくれるも…

言ひさして女子校までの余花の道

(いいさして じょしこうまでの よかのみち) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 自分のなんとなく不安定だった(?)女子高生時代を必死に思い出し、詠みました。余花は初夏の季語。五月病?

ピアス揺れ風に見上ぐる藤の花

(ピアスゆれ かぜにみあぐる ふじのはな) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 実景です。いつも通りかかる道に昭和30年代?40年代?のお宅があります。もう誰も住んでおられないのかなと思いますが、手入れのされていない藤の木が大きく育っていて、風が吹くたび…

膝抱いて春昼の湯に胎児めく

(ひざだいて しゅんちゅうのゆに たいじめく) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 昼間にお風呂に入ることも多い私。今年のコロナ禍の憂鬱さも少し表れているような...。

ヘリ轟音薄氷朝日ごと割るる

(ヘリごうおん うすらいあさひごと わるる) 『蒼海』9号 堀本裕樹主宰 選 十句投句中の一番初めの句。どうしても言葉が定まらず、提出直前まで投句用紙を何度も書き直した句でした。海光集(六句欄以降推薦句)で曲風彦さんに身に余る素敵な鑑賞文をいただ…