2020-08-09から1日間の記事一覧

ファインダーいつぱいの風麦の秋

(ファインダー いっぱいのかぜ むぎのあき) ふらんす堂通信 165号花実集 雑詠 髙田正子先生 特選 ふらんす堂通信で初めて特選をいただきました(涙)いつか麦の秋/麦秋で句を作ってみたいと思っていたのです。以下、髙田先生からいただいた選評です。ありが…

胸元にカメオの天使五月来る

(むなもとに カメオのてんし ごがつくる) ふらんす堂通信 165号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 この句をほめてくださった方がいて...。幸せな句です。

蔓薔薇や祖母の遺愛のティーセット

(つるばらや そぼのいあいの ティーセット) ふらんす堂通信 165号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 よく通りかかるお宅がごく自然に薔薇を咲かせていらっしゃって素敵なお庭なのです。その日は庭のテーブルで奥さま方三人が楽しそうにお茶をされていました。

春雷や時動き出す沈没船

(しゅんらいや ときうごきだす ちんぼつせん) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 8号は10句中7句掲載でした。毎度毎度、6~7句をうろうろです(^^ゞでも今号は7号に掲載された『チェロ深く冬の宇宙の朗読会』の句に、蒼海会員の犬星星人さまと歌人の山田航さまか…

反戦の署名せしあと雛の雨

(はんせんの しょめいせしあと ひなのあめ) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 自分では気に入っている句。

蓋かたく閉ぢて冷たきピアノかな

(ふたかたく とじてつめたき ピアノかな) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 何度か作り替え、最終的にシンプルな句(?)になりました。

冬桜暮光に汝の顔見えず

(ふゆざくら ぼこうになれの かおみえず) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 ふゆざくら息がこんなにさみしいとは 津久井紀代 この句が大好きで、自分でも冬桜の句を作ってみました。

雨粒に磨かれてをり大枯木

(あまつぶに みがかれており おおかれき) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 雨上がりの買い物道、雨だれをたくさんつけた枝がきらきらとしていました。

水鳥の一夢一夢をつなぎをり

(みずとりの いちむいちむを つなぎおり) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選【一夢(いちむ)】一度の夢。また、一度夢を見る間の短い時間。はかないさまをいう(精選版 日本国語大辞典より)

連写音はじけるごとく冬鷗

(れんしゃおん はじけるごとく ふゆかもめ) 『蒼海』8号 堀本裕樹主宰 選 市内の湖のある公園での一句でした。

甘酒や隣で猫がふんと言ひ

(あまざけや となりでねこが ふんといい) NHK俳句さく咲く!令和2年6月放送応募句兼題:甘酒櫂未知子先生 選 佳作 困ったときの猫句。このごろは雑誌投句等が減り、ブログを更新する機会がないのが寂しいです。