2020-02-23から1日間の記事一覧

あられ屋の硝子ケースと初暦

(あられやの がらすケースと はつごよみ) 俳句界2019年10月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 佳作鈴木しげを先生 選 佳作 大好きな九段一口坂 さかぐちさんのことを思い出して詠んだ句です。店舗にはまだ一度しか行ったことがないのですが、義理姉が毎年年末に…

日溜に蜜を吸ふもの石蕗の花

(ひだまりに みつをすうもの つわのはな) 俳句界2019年10月号応募句雑詠茨木和生先生 選 佳作 このあとに別の石蕗の花の句を記事にしておりますが、同じ日に作った句です(プチプチ一人吟行句)。

水底へ銀杏落葉のほの明り

(みなそこへ いちょうおちばの ほのあかり) 俳句界2019年10月号応募句雑詠稲畑廣太郎先生 選 佳作辻桃子先生 選 佳作 2016年7月から始めた俳句界への投句も今回が終わりです。やめるとなると少しさみしいものがあります。ブログの更新も減りますしね。また…

飛ぶものの大きくみえて枯木立

(とぶものの おおきくみえて かれこだち) NHKラジオ 文芸選評 令和元年12月放送応募句 兼題:枯木西村和子先生 選 佳作 久しぶりの佳作入選です!嬉しい。 三句投句したうち、この句はなんとかオリジナリティがあったかなと思いました。

水神の水をふふみて初詣

(みなかみの みずをふふみて はつもうで) NHK俳句さく咲く!令和2年1月放送応募句兼題:初詣堀本裕樹先生 選 佳作 初詣というか、もう正月を四日も過ぎたころのお参りでした。地元では水神様(すいじんさま)と呼ばれて親しまれている神社です。比較的街中…

図書館の窓枯れふかし名画めく

(としょかんの まどかれふかし めいがめく) ふらんす堂通信 163号花実集 兼題「枯る」 髙田正子先生 添削 初めて添削をいただきました。嬉しい!原句 図書館の窓枯れふかし名画めく添削例 枯ふかし図書館の窓名画めく 「図書館の中から外を見ていて、窓枠…

「パリは雨」遠き聖夜の電話かな

(「パリはあめ」 とおきせいやの でんわかな) ふらんす堂通信 163号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 深夜のラジオ好きの私。夜中の天気予報で「パリは雨」と言っていたのです。そこからの創作句。

硝子戸を放てば石蕗の花日和

(がらすどを はなてば つわのはなびより) ふらんす堂通信 163号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 美術館のカフェで食事をしたあと、とても気持ちのよい小春日和でしたので中庭に出てみました。庭に出るとき、大きなガラスのドアを押し開けるのです。プチプチ一…

指先にほどけてしまふ秋明菊

(ゆびさきに ほどけてしまう しゅうめいぎく) ふらんす堂通信 163号花実集 雑詠 髙田正子先生 選 知り合いから分けてもらって玄関に植えた白い秋明菊が毎年よく咲いてくれます。でも、赤い花はいつの間にか絶えてしまいました。指先で触れただけでばらばら…

手品師の金貨消えたる良夜かな

(てじなしの きんかきえたる りょうやかな)第21回 NHK全国俳句大会高柳克弘先生選 秀作 今回が二度目の全国大会挑戦でした。去年は一次選考止まりでしたが、今年はなんと秀作入賞!その次の二次選考で入賞となると、12月16日までに文書が届くことになって…