2019-07-30から1日間の記事一覧

横たはる人骨やはらかい干潟

(よこたわるじんこつ やわらかいひがた) 角川俳句2019年8月号掲載句令和俳壇 雑詠 対馬康子先生選 推薦 まさかまさかの『推薦』です。しかも対馬先生!「過去全没の今井聖先生の選に入るのが当面の目標」と前回書きましたが、対馬先生も(地味句の)私にと…

シャンパンを冷やす女ら夏の川

(シャンパンを ひやすおんなら なつのかげ) 角川俳句2019年8月号掲載句令和俳壇 題詠「川」 夏井いつき先生選 秀逸 こちらもまさかまさかの夏井先生選の秀逸でした。角川俳句は今年から定期購読しているのですが、届くのは早くても発売日の午後、今号に至…

短夜や北欧製の父の椅子

(みじかよや ほくおうせいの ちちのいす) 俳句界2019年4月号応募句目からウロコの!俳句添削教室長嶺千晶先生 選 合格句 久しぶりの、3回目の添削教室合格句です。嬉しい♪ 昨年、『デーンマーク・デザイン展 ヒュゲのかたち』で素敵な椅子たちを観て以来、…

朧夜の改札口を出れば海

(おぼろよの かいさつぐちを でればうみ) 俳句界2019年4月号応募句雑詠古賀雪江先生 選 佳作夏石番矢先生 選 佳作 一駅だけですが、地元のローカル線に海の見える駅があります。句友の鶏侍さんのお話では、神戸の塩谷駅が拙句のような駅だとか...。素敵で…

いつも来る魚商の女春セーター

(いつもくる ぎょしょうのおんな はるセーター) 俳句界2019年4月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 佳作 地元はほぼシャッター街ですが、先日商店街を歩いていたときに、魚売りの女性をみかけました。通りに魚をならべ、小さな折りたたみ椅子に腰掛けてうつむき…

春分のふくらんでゐる地球かな

(しゅんぶんの ふくらんでいる ちきゅうかな) 俳句界2019年4月号応募句雑詠茨木和生先生 選 佳作 『もしかしたら類想句があるかも?』と思いつつ作りましたが、自分では気に入っています。

花合歓の糸電話より妻の声 

(はなねむの いとでんわより つまのこえ) 俳句界2019年4月号応募句兼題:「声」岸本マチ子先生 選 佳作 今号は苦手な兼題が二句とも佳作選で嬉しい。奇しくも、どちらの句も中七~下五にかけて「より○の声」という措辞になりました。 合歓の花はこんな花で…

喜雨来る空深きより神の声

(きうきたる そらふかきより かみのこえ) 俳句界2019年4月号応募句兼題:「声」大高霧海先生 選 佳作 単純に季語のイメージから作句しました。 喜雨 晩夏の季語。夏の日照りが続いたあとの、待ちに待った雨である。人はもちろん、作物や植物にも喜びを与え…

玉葱や高層階に軒のなし

(たまねぎや こうそうかいに のきのなし) NHK俳句 平成31年6月放送応募句兼題:玉葱長嶋有先生 選 佳作 長嶋有選は初めてです。最終回までご縁がないのではないかと思っていました。嬉しいです。 『玉葱』は難しかった(『玉葱』も、ですね)。類句に陥る…

虹立ちて青空磨く仕事して

(にじたちて あおぞらみがく しごとして)俳句新聞いつき組 19号 虹の座決定戦(2019年7月掲載分 )夏井いつき先生 選 秀逸 1年間だけ購読することにした『俳句新聞』。今回は秀逸でした。一歩前進が嬉しいです(^^)