2018-12-27から1日間の記事一覧

四分休符下から書いて秋蝶来

(しぶきゅうふ したからかいて あきちょうく) 俳句界2018年9月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選 佳作 少し作為のみえる句だったかも...。 蒼海の主宰であり、私には俳句の師にあたる堀本裕樹さん。出来の悪いときも選に採っていただいて本当に有り…

椿の実とうに爆ぜをり退院日

(つばきのみ とうにはぜおり たいいんび) 俳句界2018年9月号応募句雑詠夏石番矢先生 選 佳作 いろんな意味で全く詠めない月でしたので、なんとか一句採っていただけて有り難いです。 どうしても花に目が行きがちですが、今年は椿の実がなり、爆ぜるところ…

新しうなりし母の眸秋の星

(あたらしうなりし ははのめ あきのほし) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。 今夏、体調を崩すことの多かった母ですが、予定していた白内障の手術も無事受けられました。 結社誌2号は10句中7句掲載という成績でした。大満足です。ただ、「秋の星」という季語…

満床の新生児室終戦日

(まんしょうの しんせいじしつ しゅうせんび) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。 終戦記念日は8月15日ですが、秋の季語。その昔、大学病院の小児科に勤めておりましたので、そのころの記憶も詠み込んでみたり。

年若の師を見舞ふ日よ水蜜桃

(としわかの しをみまうひよ すいみつとう) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。 季は秋になりました。

大花火消えゆく先に星ひとつ

(おおはなび きえゆくさきに ほしひとつ) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。 大玉の花火なら我が家のベランダからもみえるんです。

水色のタオル明るし鳳梨売

(みずいろの タオルあかるし ほうりうり) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。 鳳梨はパイナップルのこと。パイナポー句は2作目です。(1作目はこちら)

喪帰りのバス待つベンチ夏燕

(もがえりの バスまつベンチ なつつばめ) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選。

直進車のひつきりなしに街路炎ゆ

(ちょくしんしゃの ひっきりなしに がいろもゆ) 『蒼海』2号 堀本裕樹主宰 選 夏から母の通院の付き添いが始まりました。交差点で右折したいのに直進車がなかなか途切れず、真夏の日差しがぎらぎらと照りつける、そんな街を詠んだ実景句でした。 炎ゆは「…