ちやうだいがまだ言へなくて雛あられ

(ちょうだいが まだいえなくて ひなあられ) NHKラジオ 文芸選評 平成31年3月放送応募句 兼題:雛あられ西村和子先生 選 佳作 NHKラジオの第二週土曜日に放送があります(第一週は自由題で、選者は鈴木章和先生)。今のところ兼題のある西村先生の週のみ投…

一片の片道切符さくらちる

(いっぺんの かたみちきっぷ さくらちる) NHK俳句 平成31年4月放送応募句 兼題:落花井上弘美先生 選 佳作 今年度最初のNHK俳句の入選句発表です。 『落花』は一物仕立てでも取り合わせでも比較的与しやすい季語ではないかと思いましたが、例句を読んでい…

洗濯に耐えしハンカチ婚十年

(せんたくにたえし ハンカチ こんじゅうねん)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.5.7(火)兼題:ハンカチ神野紗希さん選 ハンカチは夏の季語で、傍題にハンカチーフ、ハンケチ、汗拭い、汗ふきがあります。暑さ、涼しさ、又そこに織りなす人間模様を…

守備の声間のびしてをり日永し

(しゅびのこえ まのびしており ひながし) ふらんす堂通信 160号花実集 兼題『日永』 高田正子先生 選 家の裏手が小学校で土日に少年野球の練習をよくしています。守備の時の掛け声。『うぇ~い』って聞こえますよね。仲間への掛け声というよりも自分の身体…

向かひあふストロー二本蝶の昼

(むかいあう ストローにほん ちょうのひる) ふらんす堂通信 160号花実集 雑詠 高田正子先生 選 ふらんす堂友の会会員になってもうすぐ1年です。でも、ふらんす堂通信投句欄への投句はこれが初めて。高田正子さんの毎日新聞の連載「出会いの季語」を楽しみ…

窓拭けば我にも客やつばくらめ

(まどふけば われにもきゃくや つばくらめ) 角川俳句2019年5月号掲載句埋字で学ぶ五・七・五 岸本尚毅先生 選2月号のお題 中級 どこへでも○○○○○○や○○○○○ 上級 ○○○○ば~も~や○○○○○角川俳句は投句はがきの付いていないKindleで読んでいたのですが、この埋字…

ぽつぽつと猫の足あと辻の春

(ぽつぽつと ねこのあしあと つじのはる) 俳句界2019年1月号応募句俳句トーナメント佐久間慧子先生 選 佳作堀本裕樹先生 選 佳作 わが主宰に採っていただける幸せ♪ この幸運がいつまでも続きますように(笑)最初、下五を「春の土間」としていたのです。ただ…

めづらしと海老芋買うて帰りけり

(めずらしと えびいもこうて かえりけり) 俳句界2019年1月号応募句雑詠鈴木しげを先生 選 佳作行方克巳先生 選 佳作 海老芋。ねっとりとして美味しくておでんに入れるのが大好きなのですが、このあたりでは売っていないことも多くて。櫂未知子先生に採って…

薺咲く牛乳瓶に挿されゐて

(なずなさく ぎゅうにゅうびんに さされいて) 俳句界2019年1月号応募句雑詠加古宗也先生 選 佳作古賀雪江先生 選 佳作佐藤麻績先生 選 佳作夏石番矢先生 選 佳作 薺の花はぺんぺん草。それを牛乳瓶に挿すとはなんたるビンボーテイスト!なので四名もの選者に採っ…

やはらかき野花のかたち冬日向

(やはらかき のばなのかたち ふゆひなた) 俳句界2019年1月号応募句雑詠今瀬剛一先生 選 秀逸櫂未知子先生 選 佳作 去年のNHK俳句兼題「冬日」の選外句を作り替えたものでした。原句は「まぁまぁできているように思うけど、何かこう、あとひとつ物足りない…

蛤のスウプのしづく神の子と

(はまぐりの スープのしずく かみのこと)俳句新聞いつき組 18号 蛤の座決定戦(2019年4月掲載分 )夏井いつき先生 選 佳作 1年間だけ『俳句新聞』を購読することにしました。2年前だったかな?『100年俳句計画』のほうを購読したことがあるのですが、結局…

桜鯛楷書の硬き詔

(さくらだい かいしょのかたき みことのり)俳句ポスト365(第216回 2019年3月7日週の兼題:桜鯛)夏井いつき先生 選 人選 魚の季語の兼題。苦手意識があって全く多作できず心配だったのですが、全没でなくて安心しました。姪の中学受験のお祝いに桜鯛を送…

とどまるもの流さるるもの薄氷

とどまるもの流さるるもの薄氷(とどまるもの ながさるるもの うすごおり) NHK俳句 平成31年3月放送応募句 兼題:薄氷宇多喜代子先生 選 佳作 今年度最後のNHK俳句テキストとなりました。俳句を始めた年の2016年、堀本裕樹さんが選者でいらっしゃったNHK俳…

サイネリア金糸雀の音は檸檬色

(サイネリア かなりやのねは れもんいろ)俳句ポスト365(第215回 2019年2月21日週の兼題:サイネリア)夏井いつき先生 選 人選 今回は思い切り自選を外しての二句人選でした。組長ありがとうございました。🍋をいれておきました(笑)

サイネリアこの人のためだけに哭く

(サイネリア このひとのためだけに なく)俳句ポスト365(第215回 2019年2月21日週の兼題:サイネリア)夏井いつき先生 選 人選 シネラリア。サイネリアはシの音が死に通じるとして忌み嫌っての言い換え。 いろんな品種があって可愛いお花🌼

週末はのんびりと

基本的に投句成績を記録、報告するためのブログですが、たまにはささやかな日常の備忘録も...。 2、3年ぶりに「春のふわふわ眩暈」が戻ってきまして、加えて頭痛、肩こり、首こり、眼精疲労でここ半月ほど低空飛行でした。でも、「好天のもと人並みに桜が見…

まだ知らぬ町の桜の中に立つ

(まだしらぬ まちのさくらの なかにたつ)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.4.1(月)兼題:桜神野紗希さん選 特選 作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、『長い詩歌の歴史の中で詠みつがれてきた王道の季語です。だからこそ、過去の桜のイメ…

冬天へ青銅の馬湖の鳥

(とうてんへ せいどうのうま うみのとり) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 地元の動物園がある公園は野外彫刻と人工湖も有名です。そんな景から発展させた(つもりの)一句です。 結社誌3号も10句中7句掲載という成績でした。句材探しの散歩にも作句にも時間の…

猿の脇伸びきつてをり冬の園

(さるのわき のびきっており ふゆのえん) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 句材を探しに動物園へ。色々な種類の猿がいて、「オープン・コンセプト」の展示法で、基本的に檻のない島に住んでいます。大きな動物はいない動物園です。

焼芋に大小ありて一重の子

(やきいもに だいしょうありて ひとえのこ) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 「一重瞼の子」を「一重の子」としてよかったのか、投句後も悩みました。子供がじぃっと焼き芋を見ている感じ。

爪ほどの小さき十字架冬の雷

爪ほどの小さき十字架冬の雷(つめほどの ちさきじゅうじか ふゆのらい) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 高校生のとき、若いシスターが小さな小さな十字架を私にくださいました。いまも大切にしています。

細棹の三味線買うて初時雨

(ほそざおの しゃみせんこうて はつしぐれ) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 初時雨。その冬、はじめて降る時雨である。「初」には華やぎがある。ことしも生きていて会うことができたという喜びが含まれている。「時雨」には閑寂味がある。伝統的に生きること…

朝が来てプラネタリウムのはつ冬

(あさがきて プラネタリウムの はつふゆ) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 句材を探しにプラネタリウムへ出かけました。我が家からは徒歩圏内。国産最古参の投影機だそうです。ちょうど来月から冬の星座の投影に変わるときでした。

爽やかにももいろの杖歌舞伎座へ

(さわやかに ももいろのつえ かぶきざへ) 『蒼海』3号 堀本裕樹主宰 選 この頃、母にピンクの杖を買ってあげたのでした。少しでも気持ちも活動の範囲も広がるといいなと思って。 爽やか。傍題は爽涼、さやけし、さやか。秋の清々しさをいう。大気が澄み、…

遅れ来る手紙のやうに柏散る

(おくれくる てがみのように かしわちる)俳句ポスト365(第214回 2019年2月7日週の兼題:柏落葉)夏井いつき先生 選 人選 最近は複数句投句して自分でも「この句かな?」と思う句を採っていただいています。二句人選でした。組長ありがとうございました。

かふかふと柏落葉の道ゆけり

(かふかふと かしわおちばの みちゆけり)俳句ポスト365(第214回 2019年2月7日週の兼題:柏落葉)夏井いつき先生 選 人選 「かふかふ」は自分でも気に入っています。ふかふかでなくてかふかふ。柏は枯れても枝についたたま冬を越し、翌年の仲春頃になって…

煮魚の白身のほろり年の宿

(にざかなの しろみのほろり としのやど) 俳句界2018年12月号応募句目からウロコの!俳句添削教室長嶺千晶先生 選 合格句 この頃、食の細くなった母に白身のお魚を煮付けてあげていたのでした。 年の宿。年越しの夜を過ごす家、あるいは宿のこと。

ザビエル祭母校の便り届くころ

(ザビエルさい ぼこうのたより とどくころ) 俳句界2018年12月号応募句俳句トーナメント堀本裕樹先生 選 佳作 我が母校のことそのままです(笑)我が主宰に採っていただいて嬉しいです。 季語は「聖ザビエルの日」。傍題に「聖フランシスコ=ザビエル司祭の祝…

大寒や銀の薬缶に酒いれて

(だいかんや ぎんのやかんに さけいれて) 俳句界2018年12月号応募句雑詠角川春樹先生 選 秀逸鈴木しげを先生 選 佳作西池冬扇先生 選 佳作 純銀製の薬缶を直火にかけて燗をつけるお店がありますよね。お酒の味がまろやかになるそうです。 選に採ってくださ…

雪晴の光に透けてガラスペン

(ゆきばれの ひかりにすけて ガラスペン) 俳句界2018年12月号応募句雑詠稲畑廣太郎先生 選 佳作櫂未知子先生 選 佳作山尾玉藻先生 選 佳作 「きれいなガラスペンが欲しいな...」と文具店のHPを見ていての作句です。