左岸なる神社の森へ残り鷺

(さがんなる じんじゃのもりへ のこりさぎ) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 句材を探しに市街地を流れる川沿いを散策。そこの船溜まりは小学生のときの写生大会のお約束の場所でした。課外授業は楽しかったけど船の絵を描くのは難しくて。散歩中実際に居たの…

冬ざれに小栴檀草火花爆ず

(ふゆざれに こせんだんぐさ ひばなはず) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 近くの空き家に咲いていた小栴檀草の花後の痩果を詠んでみました。いわゆるひっつき虫です。当初「花火」を比喩として使っていたのですが、「火花」のほうが勢いがあってよいかなと作…

白鳥の胸へ盬投ぐ告知の日

(はくちょうの むねへしおなぐ こくちのひ) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 自分の経験から詠んだ句ではなく、亡き同級生のことを思い出して...。鹽は塩の旧字体、繁体字。

煮凝や熱の子の目のうるみゐて

(にこごりや ねつのこのめの うるみいて) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 結社誌に食の句を入れるのは楽しみのひとつです。拙句は食の季語「煮凝」との単純な取り合わせですが。「『煮凝や』と詠嘆してよかったのかな...」と投句後に考えてしまいましたが、…

オリオンの和音のやうな星の粒 

(オリオンの わおんのような ほしのつぶ) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 可愛らしい句になったでしょうか♪ちなみに「和音のやうな」という比喩は以前に別の投句で使いましたが、そちらは没でした(涙)

グラウンドいつぱいに守備揚雲雀

(グラウンド いっぱいにしゅび あげひばり) 『蒼海』4号 堀本裕樹主宰 選 わが家の裏手にある小学校。土日は少年野球チームが校庭で練習をしています。そんなのどかな風景からの作句です。 4号は10句中6句掲載という成績でした。一歩後退です。採られなか…

産直の野菜や春を追ひかける

(さんちょくの やさいや はるをおいかける) 俳句界2019年3月号応募句ここを直せば入選能村研三先生 3年間俳句界への投句を続け、この欄に掲載していただくのは初めてです。貴重な添削をいただき、お得感たっぷりです(笑) 春が近づくにつれ色とりどりの季節…

連翹や庭に光の集まり来

(れんぎょうや にわにひかりの あつまりく) 俳句界2019年3月号応募句雑詠角川春樹先生 選 佳作古賀雪江先生 選 佳作 桜の頃、桜の少し前かな、散歩で通りがかるお宅の庭に連翹がありまして、見るたびにその黄の眩しさを愛でていたのでした。 そして、山口…

薄紙に蝶の骸の美しく

(うすがみに ちょうのむくろの うつくしく) 俳句界2019年3月号応募句雑詠櫂未知子先生 選 佳作佐藤麻績先生 選 佳作 ふらりと立ち寄った地元の博物館で蝶の標本展示を見て一句作りたいなと思い、出来た句です。採取された蝶が三角紙に包まれている、標本前…

美術展窓いつぱいの木の芽晴 

(びじゅつてん まどいっぱいの このめばれ) 俳句界2019年3月号応募句兼題:「美」岸本マチ子先生 選 佳作名和未知男先生 選 佳作 珍しくわたくしが兼題で複数の選者の選に入るとは!感激です。 木の芽晴 さまざまな木が芽吹く頃のこと。微妙な遅速はありな…

藤房のひとつひとつの影ゆるる

(ふじふさの ひとつひとつの かげゆるる) 角川俳句2019年7月号掲載句令和俳壇 雑詠 嶋田麻紀先生 佳作 岩岡中正先生 佳作 星野髙志先生 佳作 以前に岸本尚毅先生の埋字で採っていただいたことはあるのですが、題詠/雑詠は令和俳壇になってから投句し始めま…

風吹けり農業女子に乙鳥に

(かぜふけり のうぎょうじょしに つばくろに) あるふぁ俳壇2019年夏号掲載句 前回に続き予備選に入りました。俳句ポストの兼題『菠薐草』で没になった句を作り替えたものです。

旅僧の触るる牡丹に月の色

(たびそうの ふるるぼたんに つきのいろ) NHK俳句さく咲く!令和元年5月放送応募句兼題:牡丹堀本裕樹先生 選 佳作 それなりに考えたのですが。はい、古臭い句です(汗) いつの時代の句かな(笑)堀本先生ありがとうございました。

罌粟坊主尻ポケットに日刊競馬

(けしぼうず しりポケットに にっかんけいば)俳句ポスト365(第219回 2019年4月18日週の兼題:罌粟坊主)夏井いつき先生 選 人選 罌粟坊主。罌粟の花の散ったあとの球形の実で、風に揺れる様がユーモラスであることから、罌粟坊主と親しみをこめて呼ぶ(俳…

湯屋のまえ星のゆあんとひきがへる

(ゆやのまえ ほしのゆあんと ひきがえる)俳句ポスト365(第218回 2019年4月4日週の兼題:蟇)夏井いつき先生 選 人選 ひきがへるは漢字でもよかったかな。少し前から『湯屋』という言葉が気に入っていて時々使ってしまいます。二句人選に採ってもらえて嬉…

臍の緒を岸辺につなぐ蟇

(へそのおを きしべにつなぐ ひきがえる)俳句ポスト365(第218回 2019年4月4日週の兼題:蟇)夏井いつき先生 選 人選 『トノサマガエル アマガエル カエルにいろいろあるけれど...♪』ということで、蛙という季語も春の蛙、夏の雨蛙・青蛙、河鹿(かじか)…

星々の賑はひめける火の用心

(ほしぼしの にぎわいめける ひのようじん) 第二十回 虚子・こもろ全国俳句大会 選外 三句一組・雑詠で今年の1月10日が投句締切でした。5月下旬に作品集が送付されるとのことで昨日6月7日に届きました。入選の場合は事前通知があるので拙句が選外であるこ…

蛍火を一粒もらふ真珠婚

(ほたるびを ひとつぶもらう しんじゅこん)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.6.3(月)兼題:蛍神野紗希さん選 紗希先生からの蛍を詠むときのポイントは、 蛍は、はかない命や恋の象徴として和歌に詠み継がれてきた、伝統的な季語です。蛍の背負う重…

マドレーヌしつとり焼けて春の雨

(マドレーヌ しっとりやけて はるのあめ) 俳句界2019年2月号応募句俳句トーナメント佐久間慧子先生 選 2回戦敗退堀本裕樹先生 選 佳作 久しぶりのトーナメント進出\(^o^)/でも相変わらずの2回戦敗退\(^o^)/今月も主宰の選をいただくことができ、幸せで…

菜箸の左右のぴたりと木の芽和

(さいばしの さうのぴたりと きのめあえ) 俳句界2019年2月号応募句雑詠今瀬剛一先生 選 佳作櫂未知子先生 選 佳作 左右を「さう」と読むのがポイントです(^_^)b(大げさか?)

息災の顔のならぶや嫁菜飯

(そくさいの かおのならぶや よめなめし) 俳句界2019年2月号応募句兼題:「災」名和未知男先生 選 佳作 兼題全没免れた~\(^o^)/その一言に尽きます。名和先生、ありがとうございました。 嫁菜飯 仲春の季語。嫁菜は春の摘み草の代表で、野菊の一種であ…

ハイヒール脱ぎ捨て目指す青嶺かな

(ハイヒール ぬぎすてめざす あおねかな)NHK学園主催 鎌倉市俳句大会 題詠:山高柳 克弘先生 選 佳作 題詠で一句採っていただきました。松山市俳句大会に続き、今回も全没を覚悟しておりましたので、高柳先生ありがとうございます。題詠「山」はテーマ詠で…

水鉄砲潜んでゐたる角曲がる

(みずでっぽう ひそんでいたる かどまがる)俳句ポスト365(第217回 2019年3月21日週の兼題:水鉄砲)夏井いつき先生 選 人選 水鉄砲。例句を読めば読むほど難しかったです。類想から逃れられませんでした。採っていただいた句は多少景のみえる句でしょうか…

ちやうだいがまだ言へなくて雛あられ

(ちょうだいが まだいえなくて ひなあられ) NHKラジオ 文芸選評 平成31年3月放送応募句 兼題:雛あられ西村和子先生 選 佳作 NHKラジオの第二週土曜日に放送があります(第一週は自由題で、選者は鈴木章和先生)。今のところ兼題のある西村先生の週のみ投…

一片の片道切符さくらちる

(いっぺんの かたみちきっぷ さくらちる) NHK俳句 平成31年4月放送応募句 兼題:落花井上弘美先生 選 佳作 今年度最初のNHK俳句の入選句発表です。 『落花』は一物仕立てでも取り合わせでも比較的与しやすい季語ではないかと思いましたが、例句を読んでい…

洗濯に耐えしハンカチ婚十年

(せんたくにたえし ハンカチ こんじゅうねん)NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2019.5.7(火)兼題:ハンカチ神野紗希さん選 ハンカチは夏の季語で、傍題にハンカチーフ、ハンケチ、汗拭い、汗ふきがあります。暑さ、涼しさ、又そこに織りなす人間模様を…

守備の声間のびしてをり日永し

(しゅびのこえ まのびしており ひながし) ふらんす堂通信 160号花実集 兼題『日永』 高田正子先生 選 家の裏手が小学校で土日に少年野球の練習をよくしています。守備の時の掛け声。『うぇ~い』って聞こえますよね。仲間への掛け声というよりも自分の身体…

向かひあふストロー二本蝶の昼

(むかいあう ストローにほん ちょうのひる) ふらんす堂通信 160号花実集 雑詠 高田正子先生 選 ふらんす堂友の会会員になってもうすぐ1年です。でも、ふらんす堂通信投句欄への投句はこれが初めて。高田正子さんの毎日新聞の連載「出会いの季語」を楽しみ…

窓拭けば我にも客やつばくらめ

(まどふけば われにもきゃくや つばくらめ) 角川俳句2019年5月号掲載句埋字で学ぶ五・七・五 岸本尚毅先生 選2月号のお題 中級 どこへでも○○○○○○や○○○○○ 上級 ○○○○ば~も~や○○○○○角川俳句は投句はがきの付いていないKindleで読んでいたのですが、この埋字…

ぽつぽつと猫の足あと辻の春

(ぽつぽつと ねこのあしあと つじのはる) 俳句界2019年1月号応募句俳句トーナメント佐久間慧子先生 選 佳作堀本裕樹先生 選 佳作 わが主宰に採っていただける幸せ♪ この幸運がいつまでも続きますように(笑)最初、下五を「春の土間」としていたのです。ただ…