(がらすどを はなてば つわのはなびより)
ふらんす堂通信 163号
花実集 雑詠 髙田正子先生 選
美術館のカフェで食事をしたあと、とても気持ちのよい小春日和でしたので中庭に出てみました。庭に出るとき、大きなガラスのドアを押し開けるのです。プチプチ一人吟行句です(笑)
(がらすどを はなてば つわのはなびより)
ふらんす堂通信 163号
花実集 雑詠 髙田正子先生 選
美術館のカフェで食事をしたあと、とても気持ちのよい小春日和でしたので中庭に出てみました。庭に出るとき、大きなガラスのドアを押し開けるのです。プチプチ一人吟行句です(笑)
(てじなしの きんかきえたる りょうやかな)
第21回 NHK全国俳句大会
高柳克弘先生選 秀作
今回が二度目の全国大会挑戦でした。
去年は一次選考止まりでしたが、今年はなんと秀作入賞!
その次の二次選考で入賞となると、12月16日までに文書が届くことになっていましたが、12月の初めには入賞者への通知が届き始めていたようでした。なので自分はすっかり諦めていたというか、ある時点から見事に忘れていたのですが、最終日の夕刻、すっかり日も暮れたころにひょっこりと知らせが届いたのでした。
特選>秀作>佳作(ここまでが入賞)>第一次選考入選です。
そして各選者の特選一席に入ると大会当日壇上へ...。
さすがに私にそんな日は訪れそうにありませんが、できれば今年もチャレンジしたいです。
ちなみに41,107句から第一選考通過が8,312句。
(ふみたばの かさとおとせり あきのたく)
俳句界2019年10月号応募句
雑詠
今瀬剛一先生 選 佳作
今月の掲載句はこの句のみでした。今瀬先生に採っていただくことが多かった俳句界でした。ありがとうございました。
(しもばしら いっしいっしの すきにけり)
NHK俳句さく咲く!令和元年12月放送応募句
兼題:霜柱
堀本裕樹先生 選 佳作
類想句の域をなかなか超えられなかったなか、この句を採っていただけて嬉しいです。触れると折れてしまいそうな霜柱。その一本一本の透明感を出せればと思いました。当初、「一糸一糸の光かな」としていましたが、名詞が続くのが単調だし、「光」も陳腐な表現かなと。自分としては単なる写生にとどまらず、あともうひとつ+αが欲しいところです。
(うみをみに ふたえきほどの はつたびよ)
NHK松山放送局 ラジオまどんな句会 2020.1.6(月)
兼題:初○○(新年の季語)
神野紗希さん選
作句にあたっての紗希先生からのメッセージは、「新年の季語には、さまざまな初○○があります。初日の出や初詣といったザ・お正月の季語もあれば、初笑や初泣や初電話、初鴉や初雀など、日常の出来事が新年にはことさらあらたまって感じられるという季語も。新年の季語の中から、自由に初○○を探して、詠んでみてください。一緒に、新年を迎えた感慨を分かち合いましょう」でした。
以下、いただいた選評の文字起こしです。
(紗希先生)いいですね。初旅といってもこの二駅だけ乗った海を見にゆく、私のこの一人の旅も、ま、一人かわかんないけどね、この小さな旅も初旅と呼びたいなという句です。
(岡田さん)これもいいですねぇ。
今年一回目のまどんな句会はお休みするつもりでしたが、「即吟で投稿したら?」と鶏侍さんと瑠璃甫さんに誘われ、やはり参加したくなって放送30分前に投句しました。放送終了直前におまけ的に読んでもらえました(喜)
即吟で少し作りは乱暴でしたが(汗)、堀本裕樹さん(所属結社の師です)の句と自分の体験を足して二で割ったような句となりました。
海鳥を見にゆくだけの四日かな 堀本裕樹
2016年元日を私の「俳句始め」とし、まる4年が経ちました。
今年の投句数は908句。
主な投句先は、俳句ポスト、NHK俳句、所属結社蒼海(いるか句会を含む)、俳句界、角川俳句、あるふぁ俳壇、ラジオまどんな、ふらんす堂通信花実集などでした。
来年は少し投句先を整理し、新たな目標を立てて取り組むことになるかと思います。
道ははるか遠くですが。それも楽し。
2019年の自選10句を記します。
平林檸檬 銀匙の光
まだ知らぬ町の桜の中に立つ
藤房のひとつひとつの影ゆるる
青鷺やひとりぼつちの下校どき
一人みる花火の空の遠かりき
銀匙の光を添へてシャーベット
新しい机を入れて貝風鈴
夏の月主治医に脈をとられゐて
やはらかき野花のかたち冬日向
オリオンの和音のやうな星の粒
薺咲く牛乳瓶に挿されゐて
特選や推薦をいただいた句というよりも、自分が気に入っている句を中心に選んでみました。読み手を驚かせるような尖った句はありませんが、『檸檬はこういう人間なんだな』と感じてもらえるものがあったら幸せです。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま良いお年をお迎えください。ご自愛、ご健吟をお祈りいたします。