めづらしと海老芋買うて帰りけり

(めずらしと えびいもこうて かえりけり)

俳句界2019年1月号応募句
雑詠
鈴木しげを先生 選 佳作
行方克巳先生 選 佳作

海老芋。ねっとりとして美味しくておでんに入れるのが大好きなのですが、このあたりでは売っていないことも多くて。
櫂未知子先生に採ってもらえたらなと思って作った食べ物句でした(残念!)

薺咲く牛乳瓶に挿されゐて

(なずなさく ぎゅうにゅうびんに さされいて)

俳句界2019年1月号応募句
雑詠
加古宗也先生 選 佳作
古賀雪江先生 選 佳作
佐藤麻績先生 選 佳作
夏石番矢先生 選 佳作

薺の花はぺんぺん草。それを牛乳瓶に挿すとはなんたるビンボーテイスト!
なので四名もの選者に採っていただいて驚きました。

ちなみに本号、兼題全没に舞い戻りました(涙)

やはらかき野花のかたち冬日向

(やはらかき のばなのかたち ふゆひなた)

俳句界2019年1月号応募句
雑詠
今瀬剛一先生 選 秀逸
櫂未知子先生 選 佳作

去年のNHK俳句兼題「冬日」の選外句を作り替えたものでした。
原句は「まぁまぁできているように思うけど、何かこう、あとひとつ物足りない」と自分でも思っていて...。今回うまく形にできて嬉しいです。

蛤のスウプのしづく神の子と

(はまぐりの スープのしずく かみのこと)
俳句新聞いつき組 18号 蛤の座決定戦(2019年4月掲載分 )
夏井いつき先生 選 佳作

1年間だけ『俳句新聞』を購読することにしました。
2年前だったかな?『100年俳句計画』のほうを購読したことがあるのですが、結局一度も投句せずに終わってしまい...。俳句新聞は季刊誌なので頑張れるかなと思いましたが、初回から日本の色歳時記と雑詠はパスしてしまいました(汗)
蛤の座ノミネート句の選評を掲載していただきました!

桜鯛楷書の硬き詔

(さくらだい かいしょのかたき みことのり)
俳句ポスト365(第216回 2019年3月7日週の兼題:桜鯛)
夏井いつき先生 選 人選

魚の季語の兼題。苦手意識があって全く多作できず心配だったのですが、全没でなくて安心しました。
姪の中学受験のお祝いに桜鯛を送ったことがありますが、その経験を作句に活かせませんでした(汗)

とどまるもの流さるるもの薄氷

とどまるもの流さるるもの薄氷
(とどまるもの ながさるるもの うすごおり)

NHK俳句 平成31年3月放送応募句

兼題:薄氷
宇多喜代子先生 選 佳作

今年度最後のNHK俳句テキストとなりました。
俳句を始めた年の2016年、堀本裕樹さんが選者でいらっしゃったNHK俳句でも薄氷の兼題がありましたが(もちろん選外)、その頃から少しは上達したでしょうか。

サイネリア金糸雀の音は檸檬色

サイネリア かなりやのねは れもんいろ)
俳句ポスト365(第215回 2019年2月21日週の兼題:サイネリア
夏井いつき先生 選 人選

今回は思い切り自選を外しての二句人選でした。組長ありがとうございました。
🍋をいれておきました(笑)